1. はじめに

本ブログ「$のなる木」をお目に留めて頂きありがとうございます。
今回は超高配当ETFの1つとして注目が高まっているこちら⇩
JPモルガン・ナスダック・米国株式・プレミアム・インカムETF(JPMorgan Nasdaq Equity Premium Income ETF(ティッカー:JEPQ)について解説したいと思います。
本記事執筆時点の2023年5月分配金が先日確定し、直近1年分配金は5.6638ドルと、なんと驚異の利回り12.56%とかなり高くなっています。
このJPモルガンのETFは、ちょっと特殊なで複雑なETFの仕組みを明らかにするとともに、当ブログ管理者なりに買うべきか、それとも買わなくても良いのか、買うならどんな買い方が良いのかを解説します。
少し前には同じJPモルガンの類似商品(JEPI)も解説してます。
比較頂ければ幸いです。
✅記事の信頼性はこちら⇩

✅類似商品のJEPIの解説記事はこちら⇩
2. 注目の集まる高配当ETF「JEPQ」とは
こちらはリアルタイムチャートです⇩
こちらは設定来チャートです⇩
2022年新たに注目が集まる高配当銘柄としてJEPQが誕生したため、設定来chartを見ても丁度1年くらいしか経っていません。
2022年5月にスタートしたETFですが日本の証券会社では楽天証券、sbi証券、マネックス証券が取り扱いがスタートしています。
高インカムゲイン利回りを得ることができるETFとして投資家の間でかなり話題になっています。
※ちなみに類似商品としてよく比較の出るJEPIとの簡単な違いはこちらです⇩

そもそもETFとは
ETFとは Exchange Traded Fundsの略で証券取引所に上場し、自由に売買することのできる投資信託で、自由度が高い反面、株みたいなものですので価格変動が激しいです。

投資信託は投資会社のファンドマネージャーがお金を運用してくれて配当や値上がり益を受け取るものです。楽ですがその分運用手数料として信託報酬がかかります。
- 投資信託を購入の際には購入手数料と信託報酬がどれぐらいなのかチェックしましょう!
- 銀行や証券会社の窓口や営業マンから購入する場合は購入手数料2%、信託報酬1.5%(1年で運用額の1.5%を払う)などという経費のお高い投資信託もあります。
3. JEPQの概要と保有銘柄
JEPQの概要は以下の通り。
念のためライバルとされるのQYLDと比較してみるにします。
| ティッカー | JEPQ | JEPI |
| 株価 | 57.54$ | 59.10$ |
| 直近1年配当ベースの利回り | 約9.38% | 約6.61% |
| 経費率 | 0.35% | 0.35% |
| ベンチマーク | ナスダック100指数 | S&P500指数 |
JEPQは特殊なETFのため経費率は0.35%とインデックスファンドの手数料と比べると少し高めです。
ですがコールオプションなど一個人投資だと難しいことを行っていますので、こちらは仕方ない気もします。
そしてJEPQの投資信託部分の上位10種は以下の通りです。
| 組入上位銘柄 | 組入比率(%) |
| 『仕組債』ELN | 上限は20% |
| Microsoft Corp. | 11.18% |
| Apple Inc. | 9.66% |
| Alphabet Inc. | 7.03% |
| Amazon.com Inc. | 5.70% |
| NVIDIA Corp. | 4.53% |
| Meta Platforms Inc. | 3.41% |
| Tesla Inc. | 2.53% |
| JPMorgan U.S. Government Money Market Fund | 1.80% |
| Advanced Micro Devices, Inc. | 1.44% |
| Cisco Systems, Inc. | 1.38% |
上記にの構成銘柄のほかに、JEPI同様に20%を上限に仕組債、エクイティ・リンク・ノート(ELN)が組み込まれています。
戦略は「20%ほオプションの売りによりインカムを狙う」+「約80%でNASDAQ100採用銘柄が中心に大型成長株に投資」この部分で株価の値上がり益を狙うようです。
またJPモルガンの公式HP上でのJEPQの運用方針は下記です。
【運用方針】
・米国の大型成長株の保有とオプションの売却を組み合わせたポートフォリオから株式の配当金とオプションプレミアムを獲得し、これらのインカムを原資として毎月分配を目指します。
・Nasdaq100Indexよりもボラティリティを抑えながら同指数の値上がり益の恩恵を一定程度享受することを狙った運用を行います。
・独自のデータサイエンスを活用した運用手法によって分散された株式ポートフォリオを構築し、リスク調整後の期待リターンの最大化を目指します。
JEPQの特徴とは
特徴はコールオプションの販売と米国大型株への投資を組み合わせて収入を生み出し、オプションプレミアムと株式配当から月額の分配金を作り出すETFです。

JEPQはコールオプション取引をベースとしたELN(エクイティリンク債)を活用して、高利回りのクーポンを得つつ満期に債券を償還、複数の大型株を保有し、そちらでキャピタルゲインを狙うという構造になっています。
コールオプションの販売は、対象株価が大きく上がった時に損失価格が極大化する反面、S&P500が下がった時、オプションは行使されないので、オプションの販売手数料を満額手にできるものです。
JEPQはこの仕組みELNを活用して行います。
そしてアップサイドリスクはポートフォリオの8割超を占めるナスダック100指数の大型株へ投資して賄うのです。
JEPQのELNとは何か?
これは仕組債の一種で、対象銘柄(JEPQの場合はナスダック100指数)の株価に応じて、元本償還時の価格(やクーポン)が変化する金融商品です。
4. JEPQの仕組みと本質 ELNを通じてコールオプションを販売
ELNを通じたコールオプションの販売は基本的には、
①満期日の価格 < 行使価格の時
オプションは行使されず、売り手は当初の額面価額の満額を受け取る
②満期日の価格 > 行使価格の時
オプションが行使されるので、売り手は当初の額面よりも低い額を受け取る
というものです。ELNだけだとナスダック100指数が上がった時、損をするわけです。
JEPQのボラティリティを抑えるカラクリ
JEPQは、ナスダック100指数よりもボラティリティを抑えることを目的とするETF。
そのためにELNの構成比率を15~20%に限定するとともに、異なる満期日のELNを複数所有します。
そして、残る80~85%はナスダック100の大型銘柄を保有します。
これによって、
①ナスダック100が大きく値上がりした時
80~85%の保有株式の値上がり幅 > ELNの損失 となり、JEPQ自体の株価が上昇
ただし、8割の保有株式の値上がり幅 – ELNの損失分にアップサイドは限定。
つまり普通にナスダック100を購入するよりも上昇は小さくなる。
一方、
②ナスダック100が大きく値下がりした時
80~85%の保有株式の値下がり幅をELNの満額受け取り分が補填
つまり普通にナスダック100を購入していた時よりも、損失が小さく済むという理解です。
これによって、上下の両方のリスクを抑えているということです。
5. JEPQのリスクと魅力
JEPQは極めて高配当でありながら、キャピタルゲインも望めるユニークなETFとなっています。
ただ、注意したい点があります。
ボラティリティが低いということは、ダウンサイドだけでなくアップサイドも低い点です。
例えばコロナショックのように、一気にドーンと落ちて、その後急回復した場合、多くの指数はコロナショックから1年半が経過した今、当時の価格を大きく上回っているものがほとんどです。
JEPQの場合はどうなのかを確認したいところです。
※JEPQはコロナ後に組成されたものなので履歴がありません。
6. JEPQの注意点
最近注目を集めているJEPQの注意点について紹介していきます。
これは特性上、類似のJEPIとほぼ同じになります。
JEPQの注意点 (1)運用期間が浅い
JEPQは設定日が2022年5月で、まだ運用の実績が長くありません。
大きな暴落が起きた時にどういった動きを見せるか、暴落でどの程度の分配金が支払われるのか支払われないのかなど、不透明な部分が多く注視していく必要があります。
2022年の年初から対象指標であるナスダック100指数が下落傾向にあった中で、ナスダック100指数の下落幅よりは小さく抑えられていて、運用方針に沿った運用が行われているようには見受けられます。
JEPQの注意点 (2)信託報酬が高め
JEPQの信託報酬(経費率)は年間で0.35%と若干高めではあるものの、特殊な運用を行っている高配当のETFであることを考えると、そこまで高いというわけではないです。
信託報酬(経費率)の0.35%/年があっても、配当利回りが十分に高く、個別株でもパフォーマンスが出ていれば問題ないですが、運用の実績が積まれて安定するまでは注視していく必要があります。
信託報酬とは
ETFを管理・運用してもらうための経費として、ETFを保有している間はずっと支払い続ける費用のことです。これは別途支払うのではなく、年率の値が日割りされて基準価額の計算時に費用として信託財産から差し引かれます。
JEPQの注意点 (3)分配金が安定していない
運用の実績が浅くデータが少ないので販売された2022年5月~の1年間運用されたものしかありません。
そのため今後の分配金の行方を見守るほかありません。
運用の実績が浅いので開始当初のブレが大きくなっている可能性が高いですが、そのブレを自分が許容できる範囲か注視していく必要があります。
7. JEPQの配当実績
| 年 | 年間合計 | 月平均 |
|---|---|---|
| 2023年1月~5月 | $2.388 | $0.478 |
| 2022年6月から12月まで | $3.276 | $0.468 |
JEPQは2022年5月(6月分配金)から開始され運用実績が浅いETFで、やっと1年間を通りて分配が行われました。
1株当たり月平均では約$0.47くらいとなっています。
参考までに全期間の配当実績はこちら⇩
8. JEPQの買い方 JEPQを買うべきか
JEPQの買い方
JEPQの買い方は日本の証券会社では楽天証券、sbi証券、マネックス証券で購入ができます。
当ブログ管理者は一貫してSBI証券を一番押しています!!
使いやすさ/安心感/取り扱い銘柄数/その他どれを取っても、現状SBI証券に勝るもにはないと思います。
JEPQを買うべきか
下記に当てはまる方は購入を検討してみても良いのではないでしょうか。
- 配当金が毎月欲しい人
- 不労所得の配当金に興味のある人
- 株価の上下で疲れる人
- S&P500よりナスダックを好む人
JEPQは金融資産総額を最優先して大きく増やしたい人には向きません。
高配当投資をして年間配当額を積み増したい人は、最初に一気に購入して、あとは定期的に購入していく、配当の再投資を通じて自己増殖をしていくという形が良いと思います。
今後リセッションの足音が大きくなる中、JEPQは日本でいっそう注目されることは間違いないでしょう。
9. さいごに
当ブログ管理者の個人的な感想としては、今後もPFに入れたい(既に保有済み)と考えており、より自身PFの配分(%)を増やしていきたいと考えています。
しかしながらJEPQはJEPIと、かなり近いものを感じるため、どちらか1つでも良いのではないかと思います。
特殊な運用方法は個人投資家には難しいことも多く、信託報酬の0.35%程度なら許容範囲だと考えます。
ETF全体的なことでは、高配当系ETFにしても普通のETFにしても「結構優秀」だと思います。
あえて悪い言い方をするのであれば「インカムとキャピタルの両立」が達成したい人以外は、割と中途半端なのは否めないかもしれません。
本日はこの辺で。
✅JEPQの関連記事はこちら⇩
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