I. はじめに


本ブログ「$のなる木」をお目に留めて頂きありがとうございます。
✅記事の信頼性

今回の記事は今大注目の「JEPQ」について、配当生活を送るための具体的な戦略,金額を考えます。
誰もが憧れる配当金生活において、潤沢な配当金を生んでくれる「JEPQ」でいくら投資すれば、その夢の生活に到達ができるのかを一緒に見ていきましょう。
なお、「JEPQ」の詳しい解説についてはこちらをご確認ください。
★JEPQの詳しい詳細はこちら⇩
Ⅱ. JEPQで配当生活するために必要な生活費
まずは配当金生活を考える前に、1か月あたりの生活費が必要かを考えます。
なぜなら配当生活をする場合には、下記の公式が当てはまるため生活費を考えることで、目指すべき配当金が分かります。
生活費 < 配当金 = 配当金生活達成
今回はこの構図を達成するため「家計調査報告書」2021年(令和3年)総務省統計局e-Statの資料から生活費を割り出します。
その結果として下記3パターンの生活費を割り出しました。
それぞれを考えていきたいと思います。
| 家族形態 | 一般的な生活費平均 |
|---|---|
| 1人暮らし | 約155,000円 |
| 同棲カップル | 約256,000円 |
| 4人家族 | 約280,000円 |
※「家計調査報告書」2021年(令和3年)総務省統計局e-Stat
生活費には「都内/地方」,「車の有無」,「子供の年齢」など変動要因があるのは承知しています。
しかしながら1つずつ考えていくとキリが無いため今回はこの数値に基づいて考えます。
Ⅲ. JEPQで配当生活するために必要な投資額

ここでは先ほどの生活費の3パターンで計算をしていきます。
前提として2023年5末時点での「JEPQ」の数字は下記の通りです。
| ティッカーシンボル | JEPQ |
| 名称 | JPモルガン・ナスダック・米国株式・プレミアム・インカム |
| 運用会社 | JPモルガン |
| 年末株価 | $57.08(円換算 約8,960円) |
| 経費率 | 0.35% |
| 配当月 | 毎月 年12回配当 |
| 直近配当 | $5.443(円換算 約854円) |
| 利回り | 約9.58% |
$5.4433(円換算 約854円)※1$=157円
- 2024年12月時点での参考値⇩
- JEPQの現在価格 $57.08(約8,960円)
- JEPQの2024年のアベレージ配当金 $0.453583(約71円)
- 想定年間配当合計$5.443(約854円)
- 想定利回り9.58%
参考までに2022年6月からの全期間の配当金の推移はこちらです⇩
2025年2月時点では類似のJEPIとほぼ同じ株価になってきましたね。
今のところ2024年よりスタートはは若干の増配をしてくれています。
1人暮らしでの必要金額
1人暮らしの必要金額は月々155,000円(年間1,860,000円)になりますので下記の通りです
年間1,860,000円 ÷ 年間配当金854円 = 必要なJEPQの株数2,178枚
必要JEPQの株数2,178枚 × 株価8,960円 = 必要な投資金額 約19,514,880円
- 2022年想定 15,382,956円 × 12.10% = 約1,860,000円
- 2023年想定 17,504,040円 × 10.62% = 約1,860,000円
- 2024年想定 19,514,880円 × 9.58% = 約1,860,000円
1人暮らし(155,000円)をJEPQの配当金のみで受け取るには、以下のような投資総額が必要になることがわかりました。
- ✅2022年想定 ⇒ 約15,382,956円
- ✅2023年想定 ⇒ 約17,504,040円
- ✅2024年想定 ⇒ 約19,514,880円
同棲カップル(2人暮らし)での必要金額
同棲カップルの必要金額は月々256,000円(年間3,072,000円)になりますので下記の通りです
年間3,072,000円 ÷ 年間配当金854円 = 必要なJEPQの株数3,598枚
必要JEPQの株数3,598枚 × 株価8,960円 = 必要な投資金額 約32,238,080円
- 2022年想定 25,399,314円 × 12.10% = 約3,072,000円
- 2023年想定 28,909,520円 × 10.62% = 約3,072,000円
- 2024年想定 32,238,080円 × 9.58% = 約3,072,000円
同棲カップル(256,000円)をJEPQの配当金のみで受け取るには、以下のような投資総額が必要になることがわかりました。
- ✅2022年想定 ⇒ 約25,399,314円
- ✅2023年想定 ⇒ 約28,909,520円
- ✅2024年想定 ⇒ 約32,238,080円
4人家族での必要金額
4人家族の必要金額は月々280,000円(年間3,360,000円)になりますので下記の通りです
年間3,360,000円 ÷ 年間配当金854円 = 必要なJEPQの株数3,935枚
必要JEPQの株数3,935枚 × 株価8,960円 = 必要な投資金額 約35,257,600円
- 2022年想定 27,782,316円 × 12.10% = 約3,360,000円
- 2023年想定 31,615,917円 × 10.62% = 約3,360,000円
- 2024年想定 35,257,600円 × 9.58% = 約3,360,000円
4人家族(280,000円)をJEPQの配当金のみで受け取るには、以下のような投資総額が必要になることがわかりました。
- ✅2022年想定 ⇒ 約27,782,316円
- ✅2023年想定 ⇒ 約31,615,917円
- ✅2024年想定 ⇒ 約35,257,600円
Ⅳ. JEPQで配当生活をするにあたっての注意事項

配当生活をするにあたっての注意事項は配当金や配当利回りに注目する視点はもちろん大切です。
ですが、「これからも配当金が継続的に続くのか」という視点も意識してみましょう。
JEPQは設定日が2022年5月となっており、運用の実績が長くありません。
⇒「追記」2024年12月末現在、既に2023年度の配当金水準を多少上回っています。
が、安定はしていない状況です。
大きな暴落が起きた時にどういった動きを見せるか、暴落でどの程度の分配金が支払われるのか支払われないのかなど、不透明な部分が多く注視していく必要があります。
また、年間の配当金で計算をすると1株当たり円換算で約854円の配当がありますが、毎月の配当金は安定しておらず毎月の増減が有りますので、その点も注意が必要です。
V. JEPQで配当生活をより強固にするアイディア

前項の注意点でもあったように、JEPQはとても魅力的なETFではありますが、まだまだ日が浅く、当ブログ管理者の感覚としては信用性に欠ける印象があります。
そのため、トータルの利回りは下がりますが、世界3代運用会社の高配当ETFなどをポートフォリオに組み込むことで、より強固で安定した配当金生活が出来ると考えます。
2024年5月時点の「VYM」「SPYD」「HDV」の違いは以下の通りです。
| 銘柄 | VYM | SPYD | HDV |
| 運用会社 | Vanguard | State Street | Black Rock |
| 構成銘柄数 | 約440銘柄 | 約80銘柄 | 約75銘柄 |
| 基準価額 | 103.23$ | 36.10$ | 99.41$ |
| 配当利回り | 3.19% | 4.77% | 4.02% |
| 経費率 | 0.06% | 0.07% | 0.08% |
可能な限り、投資金額を増やしたうえで【12.10%】⇒【約7~8%】程度にするのが、良いのではないかと考えます。
⇒「追記」2024年12月現在では、利回りは想定でも10%程となっていますので、現状では6~7%程度で調整するのが良いかと思います。
JEPQや高配当ETFが買えるお勧めの証券会社
今回のETFはネット証券などでは購入が可能ですが、当ブログの管理者は株・ETFを購入する際にはネット証券のSBI証券を利用しています。
現在いくつかのネット証券や窓口での証券会社はありますが、ら当ブログ管理者は一貫してSBI証券を一番押しています!!
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使いやすさ、安心感、取り扱い銘柄数、その他どれを取っても、SBI証券に勝るところは現状は無いと思います。
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Ⅵ. さいごに

今回のシュミレーションでは税金・信託報酬を考慮せずに計算していますので、実際の運用においては、ここまで上手くいかない可能性が高いと思います。
配当利回りはとても高く魅力的には見えますが、その高配当のみに目が行ってしまいリスクを考えないと危険だと感じました。
利回りは下がりますが、より多くの銘柄、セクター、投資会社への分散が重要だと思います。
では今回はこの辺で。
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